寂しい世界で、Angelinaのモンブランに癒される

フランスの名店アンジェリーナが、昨秋ニューヨーク店をオープンした。

言わずと知れた名物は、ホットチョコレートとモンブラン。

ここのトリュフチョコレートを夫からバレンタインに贈られて以来ファンになり、いつかはモンブランを試したいと思っていた。

コロナ禍で、買い出しなどの用事を済ませる目的の外出が中心になり、街中をぶらぶらすることが極端に減ったため、わりと近所に開店していたにもかかわらず、店のすぐ近くのホールフーズに行っても、アンジェリーナには立ち寄り忘れたりしていた。

週末、Design within reachという家具屋の半年に一度のセールに、以前から狙っていたいたソファを見に出かけついで、今日こそは、と喜び勇んで家具屋に行く前に立ち寄った。あまりの嬉しさに写真を撮り忘れたが、マカロンでできたタワーが飾ってあったりと華やかな店内は、乙女心をくすぐる。現在も屋内飲食は可能だが、それはコロナがもう少し落ち着いてからにしたい。

アンジェリーナでアーモンドクロワッサン、モンブラン、レモンタルトを、ブルーボトルでコーヒーを買い、ブライアントパークで遅いブランチにした。夫は、大のアーモンドクロワッサン好き。長年に渡り色々な店のを試しているアーモンドクロワッサン研究家(筆者が勝手にそう呼んでいる)。いつものように、一口食べたところで「先生お味のほうはいかがですか」。すると、なんと星5つ。かつてニューヨーク老舗デリdean and delucaが夫のアーモンドクロワッサンライフを支えていたのだが、2年ほど前に倒産してから、仕方なく他の店ので間に合わせていた。久々に好みの味に出会えて嬉しそう。

家具屋では、目当てのソファーに加え、夫が以前から欲しがっていたデザインの、オーディオ機器やテレビなどをしまっておくコンソールもセールしていたので、ついでに買った。けっこうな散財だった。さようなら💸

でも、いいのだ。なぜなら、今年も旅行は無理だろうし、服飾類も着ていく場所がないので買っていないし、自粛生活はまだ暫く続くだろうから、それならばとインテリアを充実させることにしたのだから。

実は2ヶ月ほど前にも家具を買い、そちらの方がそろそろ出来上がって来る頃なので、楽しみにしている。

学生の頃、図面を引くのは割と好きだったのだが、CADでの図面や立体おこしが得意ではなかった。だが家具を選んだり、布や壁、床の素材や色合いなどを選ぶ作業は好きだったので、お店で布のスワッチを見ながらあれこれ決めるのは、とっても楽しく、同時に遠く懐かしい記憶が蘇った。

大体において、ぐちぐち文句言ったり(たまにするけど)、遠回しの嫌味だとか、ふた昔くらい前の時代よく使われていた、女の腐ったのみたいという表現が当てがわれたであろう態度が許しがたく、白黒ハッキリさせんかい!的な性格だ。だが買い物だけは時間がかかり、疲れるアクティビティ。夫は、服でも家具でも食品でも買い物を実に素早く済ませる達人なので、いつも助かっている。

今回急に買うことにしたコンソールも、うーん🤔と顎に手を当てたりなどしつつ、自宅との相性を想像したり、素材をゆっくり吟味したり、店員さんに色んな質問や細かい注文などつけたりと、いつもの調子でいた。店員さん側にしたら、懐に僅かばかりのコミッションしか入らないセール品の販売に手間のかかる筆者のような客は、他の何百万もする家具の販売でもないのに、こき使われているという気持ちがもしかするとあったかもしれない。コロナで客足が遠のき、マンハッタンのお金持ちは避暑地ハンプトンやナンタケットに避難したまま戻ってきていないし、当然売り上げも以前と比べると落ちているだろうから、売り子さんも大変だろう。

にもかかわらず、いつも通り相手が誰であろうと物怖じせず、限りなく自由でマイペースに振る舞い、店員さんをブンブン振り回すオレを見かねたのか、夫が、これ欲しいの?と聞いてきた。筆者がコクリと頷いた次の瞬間には店員さんに、これ買います、と伝え、サッと支払いなどを済ませていた夫。今回は特に、2日後にセールが終わることもあり、いつにも増して素早い動きだった。素晴らしい😻

寂しい世界の片隅で

アジアを除く世界中の都市でのアジア人差別については、例えばイタリア在住の日本人の友人の話などから、浅い知識はあった。今回あらためてリサーチしたら、現実には想像以上の確率で起こっていることを知り、哀しい気持ちになった。

毎日皆それぞれにイロイロあって、コロナ禍だし、ストレスが溜まっているのはお互い様だ。犯罪やイジメや虐待という行為で他の人間や動物を傷つけることで鬱憤を晴らす愚か者もいる。

まるで流行り風邪のような勢いで増えるアジア人憎悪犯罪をはじめ、ありとあらゆる差別、諍いや憎しみは、どうしたらなくなるのか。

まずは、一人一人が自らの気を楽に構えること。地球上全ての人間が気楽にしていられたなら、諍いごとや憎しみの感情が消え去り、虐待防止にも繋がると思う。

人種差別は、される側の人格だとか、私は敵ではありませんと白旗を掲げる態度を示すだとか、全く関係なく発生する。教養のない者の一方的なprejudiceによる恥ずべき行為だ。バカはどの国にもいる、くらいに思って無視するに限る。

筆者は17歳で渡米し、長年米国に暮らしているが、表立った差別を受けたことはない。ヨーロッパは若い頃パリに1週間だけ滞在したことがあるが、皆とっても親切でいい人ばかりだった。だがそれは、たまたま幸運だっただけなのだ。ちなみに、日本では在日コリアン3世として生まれ育ったが、個人的には差別を受けた経験はない。

以前の投稿で触れた、ニューヨーク脱出計画は頓挫したまま。まず飛行機に乗りたくない。移住地候補のカナダ、ハワイ、日本へ無事行けたとしても、隔離期間を含めた長期間滞在となると、3地点まわるのに3ヶ月は要することになる。動ける範囲で物件を探しにサウスハンプトンとか、もっと田舎の郊外の山の中までコテージを見に出かけたりもした。だが皆が同じことを考えている今、掘立て小屋のような物件に2倍3倍の値がつけられていて、バカバカしくて探す気力さえ萎えてしまった。

それにしても、我が街ニューヨークをはじめアメリカ各地では物騒な事件が絶えまなく、ミャンマーの政情、北朝鮮による脅しミサイル発射等々、宇宙旅行に5Gと文明は着々と進んでいるのに、色々な意味で寂しい世界になったなぁと、久々の長時間外出で疲れたのか、暗い気持ちになった。

そんな日でも夜はいつも通りに訪れる。楽しみにしていた別世界なおいしさのモンブランとレモンタルトに舌鼓を打ち、ものすごい久々に映画Rain Manを観て笑って泣いて、暗い気持ちを暖かな橙色の灯で照らす。外出中に暴漢に襲われることも暴言を吐かれることもなく、また1日無事生き延びることができたことに感謝し、早めにベッドに入った。

Angelina

Design Within Reach

<本日の1曲>

Vanessa Paradis – Sunday Mondays
早くまた日本を旅したいな 最後に行ったのは2年前の夏の終わり 鳥取にて
街のそこかしこに現れるゲゲゲの鬼太郎登場妖怪達
出雲大社の見事な木
東京駅にほど近い繁華街にある立ち飲み屋でサラリーマンたちに混じってビールを飲んだ

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