ニューヨーク引きこもり生活 映画Okja ペスカタリアンいまふたたび

マンハッタンをはじめ、ニューヨークの一部区域では、公共施設、学校、レストランや娯楽施設、ジムなどが臨時休業になった。週に何度か通っていたバレエスタジオへは、世界の雲行きが怪しくなりはじめた2月なかば頃から顔を出していない。スタジオ自体は昨日今日まで営業していたらしいのだが、いま確認したところ、閉鎖している。私の好きなバレエの先生はお年なので心配していたのだが、ようやく学校が閉鎖したと知って安堵した。

いまとのころは市民の外出制限はない。だがどちらにしろ行くところもないので、引きこもり生活になるのは自然な流れ。

気になっていた映画を片端からみている。先日、Okjaをみた。

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映画を選ぶ基準は、監督や出演者。そのほか、映像美やスチルなどをベースに感覚で選んでいる。Okjaをチョイスしたのは、今年のアカデミー賞総なめで話題になったポン・ジュノ監督作だから。

ひねりの効いたダークファンタジー映画が好きで、昔から好んでよくみてきた。ジュネ&カロのCity of Lost Children、Delicatessen。Tim Burton監督作はすべて大好き。近年では、ジム・ジャームッシュのOnly Lovers Left Aliveがダークファンタジーカテゴリーのマイお気に入りフィルム上位にランクイン。ジャームッシュが使う音楽はいつもセンスがいいものばかりだが、この映画に導入した音楽も例に漏れず冴え渡る選曲ぶりだ。迷わず我が家のDVDコレクション入りした。サウンドトラックも欲しいが、50ドルなどというふざけた値段設定なので、考え中。せめて30ドルにしてほしい。(それでもCDでは高額枠だが)ジャームッシュに手紙をかいてみよう。

Okjaはダークファンタジーだと思い込んでいたのだが、映画がすすむにつれて、とんでもない勘違いだったことに気づく。

ネタバレ文章をうっかり読んでしまったときほど腹立たしいことはないので、当然ここでOkjaの内容に触れることも断固拒否するが、いろんな意味でものすごくいい映画だということだけは、力を込めてお伝えしたい。子供にも大人にもぜひ、みて欲しい。

映画のなかで2度だけ、主人公の女の子MijaがOkjaの耳元でなにか囁くシーンがある。オーディエンスには聞こえないのだが、それを想像するのはこの映画をみる醍醐味。それはきっと筆者が愛猫たちに毎日囁くのと同じ言葉なのではと想像している。

ジェイク・ギレンホールが驚くほど優れた役者ぶりを発揮していて、正直ぶったまげた。ジェイクについては「アイドル上がりの、実力はいまいちだけど外見で人気を保持するハリウッド俳優」という偏見を抱き、ちょっと小馬鹿にしていた。今回の彼の熱演は、筆者のそのような偏見を粉々に打ち砕いた。そのあまりにも弾けた熱演ぶりは、映画のラストのほうまで彼だと気づかせなかったほどの見事さ。ジェイクの大ファンになった。

筆者自身を含め、大半の人間が当然のごとく享受してきた様々な不条理や理不尽なことについて、あらためて深く考えずにはいられなくなる映画です。

過去2度にわたり、それぞれ2、3年間くらい、ペスカタリアン(*) だった時期がある。Okjaをみた夜、いま再びペスカトリアンとして生きてゆこうと、ひとり静かに決心した。

*ペスカタリアンとは菜食主義のひとつで、野菜やフルーツのほかに乳製品・卵・魚を食べる食事法のこと。

Okja 英語予告編

Okja 日本語予告編

<本日の1曲>

Grizzly Bear – Two Weeks

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