コーヒー 花を咲かせる街路樹 Talking Heads

今日から一ヶ月間、 ニューヨークの学校、レストラン、娯楽施設などが臨時休業を強いられる。夫は今日から2週間の自宅勤務を開始した。ランチタイムに、下界の様子見がてらに連れ立って散歩に出た。たしかに近所のレストランからヘアサロンまで、どこも閉まってはいるが、人々はジョギングしたり犬の散歩をしたり、いたって普通の風景である。わたしも利用している、おそらくはマンハッタンで唯一のスモーキングセクションのベンチまわりには、いつも通りに人々が憩っている。マスクをしている人をみかけるようにはなったが、それでもまだ全体の1%くらいであろうか。わたしは未だにマスクはしていないし、持ってもいない。感染したら自宅隔離か入院することになるのだから、どちらにしろ必要ないだろう。

まっすぐに歩けないほどに毎日人で溢れかえっていたタイムズ・スクエアもブロードウェイ・シアター街も嘘のように静まり返っている。映画28 Days Laterを彷彿とさせる信じ難いような景色は気味が悪く、この変わり果てた世界には心底ぞっとさせられた。そんななか、唯一通常通り営業しているのは、グロサリーストアとスーパーマーケットだ。

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自宅でコーヒーを淹れるのは何年ぶりだろうか。撮影助手とともに。
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10年選手の電動コーヒーミル。いっこうに壊れる様子なく健在。
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こちらもうちの子になって10年くらい

散歩の途中、オレンジを買いにスーパーに立ち寄った。レジは長蛇の列だったが、いつもどおりセルフチェックアウトのレジで会計を済ませる私たちにとっては影響なし。

先週金曜15:00に政府が重要な発表をすると報道があったとき、どんな知らせになるか、大方の予想はついていた。スーパーが買い占め客で大混雑になるだろうと発表前に行ってみたが、すでに缶詰やパスタの棚など、もぬけの殻。Quinoaサラダをつくりたくて材料を仕入れに行ったのに、Quinoaは最後の一袋を棚の奥の隅に発見したが、Black Beansの缶詰に関してはno luckであった。やむをえず違う種類の豆の缶詰をひとつ入手。

青果売り場では、じゃがいも、たまねぎなど保存のきく野菜類の棚は全滅。ガーリックも売り切れ。エシャロットかと見紛うような、手のひら半分ほどの小ぶりなたまねぎ達が3つ、寂しそうに棚の隅っこで肩を寄せあうようにひっそりとした佇まいで残っていた。隣では、黒人の小さなかわいいおばあさんが、野菜用ビニール袋をロールから外そうとしているところだった。たまねぎ要りますか?ときいてみたが、要らないとの返事だったので、安心してそれらをカゴにいれた。それから少しの間おばあさんと世間話しなどして、can you imagine?なんていいながら、このhystericalな世界の現状を一緒に明るく笑いとばした。

今日は、遅れていた仕事を仕上げて提出した。夫と三食とも一緒に食事を楽しんだ。街路樹の花が勢いよく開花しているのを見かけた。先日、近所のグロサリーストアでビールを買うとき、レジのおやじが「コロナビール買わないの?」などと嫌味か冗談か判断しかねることを言った。(ニャロメ💢😡)時々利用する店なので、おやじとは顔見知り。(ニューヨークではいま、コロナウィルスのせいでアジア人に対するヘイトクライムや嫌がらせ事件が増えている)今日再び店に寄った際「あんたのご期待に添えなくてホント申し訳ないけど、今日コロナビールは買わないわよ!」と言ってみた。おやじ、一瞬表情が硬くなったけど、すぐに相好を崩していた。わたしも笑顔をかえし、店をあとにした。

いい1日だった。

悔いのない人生を。

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春!

<本日の1曲> Talking Heads – Once in a Life Time