ニューヨーク Dia:Beacon現代美術館

ニューヨークは朝晩だいぶ涼しくなり、早くも秋の訪れを感じる。過ごしやすい気候に誘われ遠出をしたくなる季節にちなみ、今回はニューヨーク郊外にあるDia:Beacon(ディア ビーコン)現代美術館をご紹介。

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ハドソンリバーバレー

Dia:Beaconは、マンハッタンから車で一時間ほど北上した緑ゆたかなハドソンバレーにある美術館。日帰り旅行に最適な立地だ。

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Dia:Beacon現代美術館

美術館の大口寄付者であり、世界最大手の書店バーンズ アンド ノーブル創業者/社長Len Riggio氏がヘリコプターでの移動中、ハドソンリバー沿いの広大な土地にある廃墟を見かけたのが事の発端。元はチーズクラッカーで有名なナビスコ社の菓子箱工場だった。

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美術館入り口付近の小道。突き当たりの壁の向こうはどんな風景が広がっているのか、どうしても確かめたいような気持ちになった。

2003年のオープン以来、その斬新なスタイルでアート界に旋風を巻き起こし、瞬く間に世界屈指の現代美術館の地位を確立した。

ほぼ自然光だけによる照明が作品や空間に趣のある独特な陰影をつくりだし、幻想的な雰囲気を醸し出す。

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この写真からゴダールの『アルファビル』を連想したそこのあなた! 合格!!
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ゴダール映画『アルファビル』の1シーン

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Screen Shot 2019-08-29 at 13.54.57美術にそれほど興味がなくとも、広大な空間に点在する巨大な作品群に圧倒され、新鮮な驚きとともに楽しむことができる。また、美しき青きドナウ川のような雄大な流れのハドソンリバーや、いまなら紅葉がはじまりかけている美しい色合いのどこまでも果てしなく続くような山稜を臨み、清涼な空気を呼吸する。それだけでも訪れる価値は十二分にある。

Screen Shot 2019-08-29 at 13.33.16美術館は、ひとりで訪れるのが好きだ。

わたしには、美しい造形など興味をひく対象をぼんやり無意識に凝視するという行動パターンがある。それは場合によっては感心しない行動にもなり得る。だから外出時は自分の視線に意識を向けるよう気を張らねばならないのが正直少ししんどい。

そんなわたしにとって美術館は、興味の対象を自由に心ゆくまで観察することができ、また、作品鑑賞せずただ座って自分の視線に注意を払うことなくボンヤリできる、このうえもなくリラックスできる数少ないユートピア的な空間なのだ。

秋が深まった頃の平日にでも、ひとりゆったり列車にゆられDia:Beaconを再訪したい。

Dia:Beacon

<本日の1曲>Blonde Redhead – Here Sometimes

 

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