ニューヨークBroadway Dance Center ラストダンスは私に

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今回は、わたしが利用しているBroadway Dance Center(ブロードウェイダンスセンター、以下BDC)を紹介します。

BDCでは、現役あるいはプロとして活躍した講師陣による指導のもと、バレエ、ジャズ、タップ、ヒップホップ他あらゆる種類のダンスクラスを受けられる。また、ピラティスやヨガ、ダンサー向けのストレッチクラスも充実している。

ブロードウェイ舞台俳優やマドンナのバックダンサー、役者修行の一環として身体表現を豊かにする目的でバレエの基礎クラスに参加する人など、様々な分野のプロを目指して日々いくつものクラスをこなす人々でごった返し、いつも活気に満ち溢れポジティブなエネルギーが流れている。

私のような運動目的で通うのは少数派だ。

タイムズスクエアから徒歩5分ほどのマンハッタン中心部に位置し、便利な立地も魅力のひとつ。

このスクールでは留学ビザを発行しており、ダンス留学生も多い。スタジオ前での待ち時間や更衣室、廊下ですれ違うときなど、時折日本語の会話が聞こえてくる。おそらく18〜20代前半くらいの年頃だろうか。みんな素直なかんじがかわいらしく、若いとき特有のいっぱいいっぱいな感じが伝わってきて微笑ましい。

私はバレエとピラティスへ週一くらいの割合で通っている。

先週は3週間ぶりにレッスンを受けたら、さすがにキツかった…! 腕の位置を保つのさえ苦しく、レレべ(つま先立ち)でバランスをとるときなど、ふくらはぎが攣りそうになった。

が、もちろんそんなことはおくびにも出さず、合間にバーから一旦離れ顔を窓側へ向け息を整える。バーへ戻ったら平静を装いニコやかな表情に戻る。

子供のころ少しだけバレエ教室に通ったが、諸々の事情により断念した。ダンサーだった叔母から基礎レッスンを時折受けはしたが、それっきりだ。渡米し、大学の基礎教養科目の単位のためにバレエを選択し、久々に参加してみたらやっぱり楽しくて、それ以来エクササイズとして気ままにつづけてきた。

ニューヨークはプロダンサーを夢見て世界中から人が集まる土地柄、正式にダンススクールに入学せずともレッスンを受けるのには困らない恵まれた環境だ。わたしが定期的にレッスンへ顔を出すようになったのも、ニューヨークへ移住してから。

一般の大人向けクラスは、勤めを終えてから参加できるよう、どのスクールも18:00以降開始が多い。ビギナー用のバレエを楽しむためのクラスだが、ちゃんとピアノ奏者が付く。講師によってはその日のクラスの顔ぶれを見て、上級者向けの振り付けになることも。

BDCのお勧めバレエ クラス

BDCのおすすめのバレエクラスは、ANDREY SILANTYEV(アンドレイ・シランティエフ)先生のクラス。

世界最高峰バレエ団のひとつ、ロシアのボリショイバレエ団で20年にもわたり活躍されていたアンドレイのレッスンは、正統派ワガノワ・メソッド。ビギナークラスだが、全くのバレエ初心者には少し難しいかもしれない。でも最初は誰もがゼロからはじめるもの。先生は、一生懸命真剣に習おうとしている人には、上達できるよう優しく指導してくれる。ときにはユーモアを交えながら指導するチャーミングなアンドレイのクラスは、肩の力の抜けた楽しい雰囲気で人気があり混むので、早めに行ってバースペースを確保する。

ところで、この「真剣に」というのは、バレエを習う上で非常に大切なこと。わたしは慣れている動きでも、毎回ひとつひとつを真剣にする。特に私ごときのレベルでは、常に足の裏の重心に注意を払っていないと身体の他の部分に確実に負担がかかり、腰を痛めたり足首を捻ったりなどの怪我をしかねない。そんなレッスンの大変さがバレエの醍醐味でもあり、ハマる理由でもあります。簡単ではないからこそ、マスターできたときの喜びもひとしおなのです。

もうひとつのおすすめバレエクラスは、NATALYA STAVRO(ナタリア・スタフロ)先生のクラス。

ナタリアは、先に紹介したアンドレイの奥方。厳しい基準で選ばれた子供達以外は入学することさえも叶わないバレエのエリート校、ロシアのワガノワ・アカデミー 出身のナタリアのクラスももちろん、大阪人風にいうならコテコテのワガノワ・メソッド。生徒の修正すべき部分を一瞬で見抜き、的確に指導してくれる彼女のクラスは、バレエ学校の生徒達もレッスンを受けに来るほどの人気ぶりだ。

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現役時代のナタリア先生

ナタリアのクラスは比較的上級者向けなので、バレエを最低でも6年は習った人なら楽しめるかと思います。わたしは時折バーレッスンだけ受けますが、それだけでも結構ハード。

アンドレイもナタリアも、バレエ学校やバレエ団のレッスンでしか出会えないようなレベルの先生だ。BDCのように一般にオープンしているクラスで習えるなんて、夢のような貴重な機会。

少しでもご興味のある方は、ぜひ一度トライしてみては?スタジオには廊下に面した大きな窓が2つあり、自由に見学できます。

バレエのクラスは90分で構成されていて、最初の45〜60分間ほどはバーレッスン、あいだに各自5分ほどの軽いストレッチをして、残りの時間はセンター(回転やジャンプなどのレッスン、簡単な振り付けの踊り)になります。

追記:Michele Moreno(ミシェル・モレノ)先生のバレエクラスもオススメです。身体に無理をさせないのにきっちりと的を心得たバーでの準備運動とセンターの振り付けは、さすが現役のバレリーナならでは。優しくて美しい容姿のミシェルのお手本を見られるのも、彼女のクラスに参加する楽しみのひとつ。

おすすめのピラティス クラス

BDCでピラティスを教える講師は2人いますが、私が好きなのは LINDA FARRELL(リンダ・ファレル)のクラス。リンダ自身が美しい筋肉のついた見事なスタイルの持ち主であること、BDC以外でも教えているピラテスの専門家であることが、絶大な信頼を寄せる理由。リンダのクラス(1時間)を一回とっただけで、身体が整うのが確実に実感できる。

Broadway Dance Center

<本日の1曲>Save The Last Dance For Me

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