人間は日中活動するために体温を高く保つ。眠りに入るときは、脳とからだの休息のために深部体温(からだ内部の温度)を下げる。
眠るとき、熱を皮膚表面から解き放つ。すると身体が休息状態にはいり眠気が訪れる。熱を解放するのは身体の末端部分から、特に手足の甲から主に解放する。だから眠るときは甲を上むきにすると熱を放つのを助ける。眠るまえにお風呂に浸かるといい、というのも的を得ている。
今回は眠れないときにスグできる対処法を。
なぜスグできる対処法なのか。
夜中にスマホに手をのばしてグーグル先生に快眠法をたずねるのは、寝返りばかり打って眠れない夜が目下リアルタイムで進行中にほかならないからだ。
昼寝をしないとか、朝陽を浴びるとか、眠りにつくのに役立つ情報は巷にあふれている。でもそれらの方法を試すには翌日まで待たねばならず、当面のヘルプにはならない。
いますぐ実践 快眠お助け法
1. エイやと寝床から起き上がり、まずは部屋の温度を低めに設定。
わたしは冷房を極力避けたい派だが、体温と睡眠の関係を知ってからは、眠りに入る前30分〜1時間ほどは冷房をオンにして部屋を涼しくしておくようになった。
2. キッチンへ行き、以下のリストから一つを摂取する。
- 牛乳 少し温めると尚よし
- チーズ
- アーモンド
- さくらんぼ メラトニンという眠りを左右するホルモンを体内でつくることが出来る唯一の食品
- ばなな
- カモミール茶
ただし、これらは避ける
- アルコール飲料 眠りに入りやすくはなるが、夜中に目覚める原因にもなり、翌朝疲れがとれない結果に
- 香辛料の効いたもの 風味つきチーズやアーモンドなどウッカリ取らないように
3. 寝床へもどり、ガジェットの電源を切り、灯を消す。
4. 自分の呼吸に集中し、ゆっくり長い呼吸を意識するうちに、自然に眠りに….
それでもまだ眠れないとき

私は無理に眠ろうとしない。寝床から出て、音楽を聴いたり映画を観たりなどして、疲れて自然に眠くなるまで放っておく。
そんな夜のために、いいワインを1本は常備しておきたい。なんでもない日に、夜中に自分だけのためにいいワインを開けた瞬間「眠れない夜」が「特別な夜」になるから。
あるいは、こんなふうに踊ってみるウォンカーウェイ監督作『欲望の翼 Days of Being Wild』より

<眠るときに聴きたい曲>
New Composers – La-La-La featuring Brian Eno