くりかえし観たくなる映画がある。
David LynchのBlue Velvetがそのひとつだ。

意表をつく非日常的な展開でオーディエンスを釘付けにする、いまどき稀にみる「映画らしい映画」だ。
リンチ監督作品に欠かせない、狂気を秘めた登場人物。ときには怖ろしく、ときにはミステリアスで美しい、すべてが夢の中のようなシーン。リンチ節てんこ盛りな作品である。

いつのまにか映画の中にひきこまれ、鑑賞後は瞑想したあとのような爽快感をおぼえる。
昨晩DVDを手にとったが、棚に戻しておいた。秋が深まったころにゆっくり観たい。
<本日の1曲> Roy Robinson – In Dreams 〜映画『Blue Velvet』より〜