ヘルズキッチン界隈おすすめシリーズ第3弾は、わたしが今マンハッタンで一番気に入る和食屋さん、Methodをご紹介。
前を通り過ぎるたび、お客さんがいるのでお店の中を覗くのは遠慮していたけど、ドアに貼り出してあるメニューをジロジロみたりして、ずーっと気になってはいた。
週に4日はディナーを外食に頼る我が家にとって、平日の夕飯に100ドルは予算オーバー気味。せっかくなら週末などゆっくり食事できる日に予約をとって…などと考えていたが、ある土曜の夕方思い立ち、散歩がてらサクッと立ち寄った。
ディナーにはやや早めの18:30頃到着し、ほぼ満席。唯一空いていたバータイプのテーブルとスツールに座ることが出来た。座り心地はいまいちだったけど、予約なしで直ぐにテーブルにつけただけでありがたいし、何よりお腹ペコペコだったので食欲優遇。
照明の絞られたレンガ壁の店内は、さながらジャズ・バー。インテリアに統一感あり。デートに持ってこいな雰囲気だが、当日はカップル、若者グループ、家族連れと幅広い客層だった。
お店を奥に進み左へ曲がると、さらに照明が落とされ独立した空間にバーカウンターがある。落ち着きのある静かな空間は、ひとりでちょこっと一杯だけ飲みに立ち寄りたいような雰囲気だ。
オーダーしたもの

cedarといえば、私自身も利用する5センチ四方くらいのcedarの木でできた、衣類の虫除け用ブロックが頭に浮かぶ。cedarで燻した枝豆なんて全く想像つかなかったけど、ハッとするような新しい味が後を引く美味しさ。枝豆が出てきたのが鴨料理と同時くらいだったけど私たちは全然構わなかったのに、シェフからのサービスとして出していただいた。そんな細かやな気遣いもお店を気に入った理由。

『自家製厚切りベーコンの温泉卵添え』という名前だけでコッテリ感ハンパない響き。でも実際にはカナディアンベーコンや日本のベーコンのようなサッパリした口当たり。二人で瞬く間に完食。

鴨料理好きな私としては見逃せない。メニューに鴨料理を発見したことも来店を希望していた理由。ネギ、お肉ともにしっとり柔らかく、鴨肉の旨みは残しながら脂っこさはなく、極薄味に仕上げてあり、好みで山椒塩をつけていただく。言うことなし。

相方のチョイス、ごはんもの。蓋つきでシズシズと運ばれてきて、パカッと開けたらドライアイスによる煙が立ち昇る、という忍者を連想させるプレゼンテーションで颯爽と登場したスモークサーモンの箱寿司。少量のクリームチーズが程よい感じに隠し味的存在感を発揮。ガリにはビーツが使われ、真紅の薔薇の花びらのように美しい。無言でtwo thumbs up。
相方曰く「メニューを片っ端から試したい」。激しく同感。
ランチも是非試したい。

<本日の一曲>