2018年3月にオープンしたニューヨーク至上最大規模の地域開発プロジェクト、Hudson Yards。
ワンルームのコンドミニアムが1.95ミリオンドル〜の高級物件をはじめ、ジム、スパ、ヘアサロン、託児所ならぬ託犬所、ロレアル社など大手企業オフィス、高級老舗グロサリーCitarella、じわじわと確実にファンを増やし続けるBlue Bottle Coffee、その他話題のレストランやイベント会場等がひしめく最新テクノロジーを駆使し建設された摩天楼。リテールショップはサンローランなど高級ブティックからH & M、Zara、ユニクロ、Muji(無印良品)などお手頃価格まで揃い、幅広い客層に対応している。

不思議な姿形のVesselという建物は、蜂の巣を模した巨大スカルプチャーの展望台。

お店をひと通り見て回り、Citarellaで買い物を済ませ、帰る前にVesselへ立寄った。タワー内を階段で乗降する人々を眺めながら立ち尽くすこと数分… 一番楽しみにしていたアトラクションを目前に、急速にしぼんでゆく浮かれ気分。当然あるものと思い込んでいたエスカレーターの替わりに存在するのは気の遠くなるような2500階段。もちろん登るのは断念。ところが後日入手した情報によりVesselはエレベーター完備と判明。入場予約もしていなかったし、どちらにしろ当日は無理でした。
ひたすら目を引く建物 The Shed はコンサートや展覧会などが開催されるイベント施設。ビニールみたいな見た目の外壁は取り外し式になっていて、建物の付け根あたりに見えるタイヤのようなものが、まさにタイヤの役割をして外壁が移動し外観が変貌する。
6月にBjorkのコンサートが開催される。チケットは発売後一瞬にして完売。斬新なデザインがBjorkのイメージにぴったり。
Hudson Yardsに関する世論は、単なる「素晴らしい」から「行き過ぎ、不必要」など賛否両論。
個人的には摩天楼よりもパリの街並みに魅力を感じるけれど、Hudson Yardsのように街の一部分のみに存在する限りは大いに支持派。
目新しいものの存在は、街の文化に刺激を与え厚みと幅が加わる結果に繋がり、非常に喜ばしい。
Vesselへの入場は無料ですが、事前予約必須。2週間前から予約可能なので、オンラインでのご予約をお勧めします。当日券は9:30AMより受付開始 – Vessel近辺にいる係員にお尋ねください。
<本日の一曲>
Radiohead – 15 Step